鏑木高明の「相場サイクルとパターン分析」

鏑木高明の「相場サイクルとパターン分析」



FOMCでは皮肉にもドルが安値をつけ反発。先週末は「4月安値が1年サイクルボトム、昨日の安値がその第1サブサイクルボトムと推定しての取引に徹します。そのサブサイクルのタイプはセンタートランスレーション」とコメント。

 やや強気型サイクルといえるかもしれません。よく見れば同じタイプのサイクルが昨年6月に5年サイクルボトムをつけた後の第2サブサイクルで出現しています。
 上昇は一本調子、下げはニ段下げ、波動理論でいいますとa-b-cの3波動の下げです。これは修正波タイプ。下げがトレンドになるケースは通常5波動を刻みます。ということであれば、4月17日で1年サイクルボトム打ち後の上昇がトレンド、5月11日一旦天井をつけた後の下げは修正安で6月14日第1サブサイクルがボトム打ったと判断します。

 昨年6月以降以降の第2サブサイクルは8月16日スタート、9月22、27日100.09のダブルボトムで終わりましたが、6週にやや短縮されました。今回は通常の時間枠8週目でボトムを打ったと判断されます。
昨年9月22、27日もダブルボトムで終わりましたが、今回も6月7、14日とほぼダブルボトムとなっています。

 となれば次のサイクルも昨年と同様、9月末からスタートしトランプショック後にボトムをつけた第3サブサイクルを想定しますが、このサイクルは大統領選を伴った異例のサイクル。選挙前にダブルトップをつけた後、下げは5時間ほどで終わりました。かなり特殊なボトムでしたが、前サイクルも同様に6週で終わりました。従って今回は類似するとは思えませんが、サイクルのタイプとしては強気型のライト・トランスレーションが出現しても全然おかしくありません。

 極端な強気型ならサイクル期間の5〜8週間上昇して天井を付け、1〜2週間下げてボトムを付けるのが通常パターン。
 昨年の第3サブサイクルもトランプショックでいびつなボトムを付け短縮されましたが、その上昇過程では完全な強気型サイクルの標準パターンを示していました。結果的には天井までの上昇がダブルボトムから23〜26日目でつけ、そこからトランプショックのボトムまで8日。サイクル期間の76.4%が上昇時間となりました。これはかなりの強気型のサイクルです。これもフィボナッチが適用されますが、サイクル期間の62%の時間を要して天井を付けるパターンは通常の強気型、76%〜85%では超強気型といえます。ただサイクルの期間が7〜11週といったおおざっぱな時間軸しか取れないため、厳密には天井を付ける時間は特定できませんが、少なくとも強気型サイクルであればサイクル期間の半分(4〜6週)以上は上昇トレンドを形成してもおかしくありません。であれば、今週は1週目。強気型のタイプを信じれば7月中旬以降までこの上昇トレンドが続くと判断されます。

 以上の推論は110円を割ってきますと、懸念がもたれ、来週以降6月14日の安値を更新しますと、強気型タイプは否定されるか、今週はまだ9週目でボトムを付けていなかったと判断されます。ただ、そこまで考えると常にどっちつかずで判断できないまま時間を過ごす事になりますので、投資の世界にいる限り、ストップを決めれば、あとは可能性にかけるしかないです。

 ということで、108.84を割り込んで引けるまでは当方はドルの強気を支持します。そこまで耐えられない投資家は110円割れの引け値でストップアウトします。
 先週末も述べましたが「現段階では昨日の安値をテストしにくるフォーメーションはまだ残されていますが、それを考えていては大幅な利益は狙えません。少なくとも何回か損切りが続いた場面でしたので、次のトレンドでは3〜5円以上の利幅を狙いたいものです」。

 強気の姿勢でいくなら、週末のトレードをそのまま踏襲します。
すなわち「サブサイクルボトムを昨日と仮定すれば、数週間の上昇が強気型サイクルであれば期待できます。その第1目標値は112.50以上。最大では115円台を狙ってみたいと思います。ただし、その過程で、3月10日高値115.50と5月11日高値を結んだラインがトライアングル型の上値として一旦は抵抗を受けるでしょう。現在は113円前後です。その前は111.80近辺に弱い抵抗があります。それぞれの抵抗ゾーンでは一部利食いして置くのも良いかもしれません。その前の押し目はすべて買いで対処。15日の安値がサブサイクルボトムであれば、まだ1日しか経過しておらず、ここからでも十分買い乗せは可能。なお、押し目は110円30以上で推移している限り、サブサイクルがまだボトムを打っていないのではと懸念する必要はないでしょう」。




鏑木高明の「相場サイクルとパターン分析」

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