FRB3月利上げのインパクトを考える
志摩力男


配信日:2017/03/03 05:45

3月利上げの可能性は88%まで来てます。明日、議長がシカゴで27時から、フィッシャー副議長がNYで26時半から講演しますが、突然ハトになって3月利上げを否定するような事は(おそらく)無いでしょう。ここまで市場の織り込みが進んだのは、一連のFRB理事や地区連銀総裁達のタカ派発言があったからであり、ここで何も無いというわけには行かないでしょう。明日は注目ではありますが、3月15日利上げに向かっているのでしょう。

今年2−3回利上げとは想定されてましたが、3月利上げは「想定外」です。なぜ、そうなったかというと、
(1)実態経済が比較的好調
(2)急上昇する株価、不動産価格をゼロに近い金利を維持して放置できない。政権は金融規制を撤廃し、金融機関にリスクを取らせようとしている。行き過ぎ無いためにもブレーキが必要。
(4)タルーロ理事も辞任し、今後多くの理事をトランプ政権は指名してくる。イエレン議長の任期もあと1年余り。FOMC内のコントロールが効くうちにやるべき仕事を済ませたい。

ただ、トランプ政権側としては、インフラ投資等に大量の資金をファイナンスしたいので、金利は低いままであって欲しいはずです。昨日、ムニューシンとイエレン議長が1時間ほどミーティングしたようですが、そこで何が話されたかは重要。ムニューシン・ゴーンの元GSの二人はまともなので、FRBの独立は尊重するでしょうし、FRBが性急な利上げに動かないように何らかの安心感を与えている可能性はあると思います(例えば、イエレン議長の再任を保証する等)。もし、そうであれば、明日のイエレン議長講演に変化が現れているでしょう。そうなると大どんでん返しなので、注意です。

もしこのまま3月15日利上げという路線で行くならば、「想定外」なので、少しマーケットVIEWを変えないと行けないなと思ってます。昨年末から、今年の前半は調整相場になると申し上げてましたが、トランプ政権は本音ではドル高を望んでないですし、減税の財源もないので、どこかでトランプリフレ相場も途中停止してしまう可能性を想定してました。

しかし、いったん利上げすると、次は6月も「利上げ?」という連想になります。ある程度のドル上昇は当然あるでしょう。それが115なのか、116なのか、それとも118再挑戦なのか、そこはよくわかりません。おそらく、トランプ政権側から、もしくは日本の政治サイドから、何らかのメッセージがあるでしょう。インパクトは小さくありません。大きいでしょう。

昨日113.50円前後でドル円をロングにし、本日114.35前後で閉じたのですが、ドルが下がったところは、やはり買い場かなと思います。

米利上げの影響を最も受けるのは「円」でしょう。ドル円の変動率はユーロドルを優に上回ります。それと個人的に注目しているのは豪ドルです。利下げ局面は終わったはずですが、豪は今年利上げするとしても1回ぐらいです。米国は2回以上利上げすると思いますから、米豪金利差が次第に無くなるので、市場に累積されたクロスでの豪ドルロングも崩れる瞬間が来るかもしれない、そこは要注意かなと思います。


このメルマガは志摩力男の実戦リアルトレードで読む事ができます
↓ ↓ ↓

志摩力男の実戦リアルトレード


志摩力男の実戦リアルトレード



 カテゴリ
 タグ